昭和レトロ お手玉 “思い天までとどけ”

Shōwa Retro, Otedama "Ten Made Todoke" (Showa Retro, Bean Bag Play "My Thoughts, Reach to Heaven!")

題名
昭和レトロ お手玉 “思い天までとどけ”
大きさ
3.2 × 3.0 × 3.0 cm
素材
鹿角 象嵌:黒檀
価格
販売済
制作年
令和5(2023)年
管理番号
mtk23091001
備考
作家より
奈良時代に中国から伝わり聖徳太子も遊んでいたといわれるお手玉は、祖母から孫へと代々受け継ぐ「隔世伝承の遊び」として、単に遊びではなく礼儀作法を学ぶ一つだったそうです。そんなお手玉を、昭和レトロ感で祖母ばあばと孫娘の心和む作品にしてみました。昭和30年代を背景に思い浮かべ、割烹着・おかっぱ頭・裁縫道具の他に、座布団の裏にはばあばが喜ぶ孫娘が画いた似顔絵と共に、今思えばハイカラすぎる名前の玩具“リリアン”を、昭和レトロ感を醸し出す脇役で忍ばせてみました。また、お手玉クッションが大好きな三毛猫タマちゃんにも登場願いました。お手玉は隔世伝承の遊びといわれているゆえ、今のばあばも幼少のことには同じように自分のばあばに遊んもらっていたはず……そして今、孫娘を傍らに懐かしさと幸福感に浸りながら、この気持ちをお手玉にのせ、在りし日のばあばはもとより先立った思いあるみんなにも届くよう、天に向かって上げているのかも知れません。そんなことを思いながらこの作品を真上から俯瞰してみると、あたかも自分が天から覗き込んで、“お~ぃ 幸せそうだな~”って声を掛けたくなる不思議な作品に仕上がったような気がします。(加賀美光訓)

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