提物揃え・広有射怪鳥事
題名
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提物揃え・広有射怪鳥事(ひろありけちょうをいること)
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サイズ
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根付/4.0 x 3.2 x 2.8 cm 提物/14.0 x 9.8 cm
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素材
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根付/黄楊、マンモス牙 緒締/鯨歯 前飾り/象牙 提物/エイ革
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価格
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販売済
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制作年
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平成25(2013)年
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管理番号
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znm12120702
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備考
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根付「以津真天」・緒締「紫宸殿」・前飾り「隠岐次郎左衛門広有」の組み合わせにより、「太平記」巻第十二に収録されている物語を表現しています。
1334年(建武元年)の秋、疫病が流行して病死者が多く出た頃、毎夜、紫宸殿の上に怪鳥「以津真天(イツマデ)」が現れて、人々を恐れさせていました。
怪鳥は顔が人間のようで、曲がったくちばしに鋸のような歯が並び、体はヘビのようで、両足の爪は剣のように鋭く、翼長は1丈6尺(約4.8メートル)もあり、その鳴き声は「いつまでも、いつまでも」というものだったと伝えられています。(疫病の流行と関係していたのかもしれません)
公卿たちは源頼政の「鵺退治」のように、弓の名手に退治させようと考え、隠岐次郎左衛門広有を呼びました。広有は矢で見事、怪鳥を射落とします。
広有は褒賞をもらい、後に後醍醐天皇より「真弓(まゆみ)」という姓を授かったということです。
正月の縁起物としての破魔矢のような願いを込めて。
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