熊を舐める-Lécher l'ours
Kuma wo Nameru -Lécher l'ours (Lick a bear -Lécher l'ours)
題名
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熊を舐める-Lécher l'ours
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大きさ
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4.0 × 3.0 × 2.9
cm
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素材
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磁土
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価格
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67,100円(税込)
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制作年
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令和6(2024)年
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管理番号
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izm24071313
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備考
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連作「猫が顔を洗うと...~諸国言ひ習はし」シリーズ
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作家より
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アリストテレスの『動物誌』には、子熊は未分化な状態で生まれるという観察から、母熊が舐めることでクマの形となってゆくと信じられていました。そのことは自然誌が盛んになると迷信として退けられてしまいますが、モンテーニュは「学芸は母熊が子熊を舐めることで徐々に形成してゆくように成長してゆくもので、学問は時代の進展とともに進歩してゆく」と、迷信とされ退けられた熊の逸話を引用しています。フランスにおいて現在古い言葉としてあまり使われないようですが、“lécher l'ours”は、「仕事や問題を時間をかけて研究する」と辞書に載っています。そして現在も使われる言葉として“ours mal léché”「悪しく舐められた熊」があります。それは、粗野で無教養な人を比喩的に表現する言葉とされます。こちらはトガを着た母熊と”ours bien léché“「よく舐められた熊」の子熊ちゃん。(泉水)
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